2022.07.05

紫陽花を長持ちさせる

今回は紫陽花の扱い方をお伝えします。
令和4年の6月は猛暑が続き、せっかく盛りなのに、乾燥して、元気のない姿があちらこちらに見られました。綺麗だから家に飾りたいと切って、そのままいけると次の日にはぐったりしてしまいます。

梅雨の時期に咲く木や花は、雨に恵まれているため、水を土から吸い上げる力が弱いのです。そこで人間の手が必要になります。

まずは5時ぐらいの早朝に切る。晴れている日ではなく、曇りや雨の日に切ると良いです。紫陽花の茎を見ると上が緑、下が茶色になっています。

下は、過去から去年にかけての茎。上は新しく生えた茎。切るときは、去年からの茎を切ります。切ったらすぐいけるのではなく、茎にある綿を抜くのです。

茎の中身を見ると白い綿が入っているのが見えますね。これを楊枝などで掻き出します。

綿があると水が花まで届くのに時間がかかるので、花が萎えやすくなってしまうのです。そして、バケツなどにたっぷり水を入れ、最低でも5時間は深水につけます。

この一連の作業をしておくと、庭の紫陽花でも鉢植えの紫陽花でも2週間は綺麗な状態を保つ事ができるのです。

こちらは華展にて生けた紫陽花の作品。
6月6日に切って、7日に試作品を作成し、本番は6月12日に生けました。

華展が終わり、家の花瓶に入れた紫陽花です。6月20日ごろまで元気でした。

最初の手間暇を惜しまずに花を扱うとずっと楽しめますよ。
皆さんもぜひ、試して見てくださいね。

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