生花を分かりやすくお伝えしましょう。
今ある状態より、もっと美しく見せるのが生花なのです。
どういうことか?
実際のお稽古の様子をお見せしながら、一緒に学んでいきましょう。
こちらは投げ入れ用に手作りしたプリントです。atelier一紀では、家に帰っても復習できるように分かりやすいプリントを作って渡しています。今回生徒さんは、横一文字(よこいちもんじ)止めを筒に入れ、夏はぜ、黄菊、赤のスプレーマムを入れていきました。
剣山を入れない投げ入れは、筒に横一文字止めを入れる事により、仕切りができ、剣山の代わりとなって、花を所定の位置に収まらせることができます。
写真の枝に真、体、留と書いてあるのが見えますか?
いつもの剣山でいける盛花と同じで、真、体、留があり、右肩先、左肩先に枝先が来て、主役の花の長さを変えて入れ、隙間に添えの花を長さを変えて、前、右後ろ、左後ろに入れていきます。
仕上げに筒の口元の葉を取り、蒸れないようにし、さらに余分な枝などを処理して出来上がります。
こちらが生徒さんの作品です。
続いて、杜若の剣山生花についてお話ししましょう。これは生徒さんへお渡ししたプリントです。
私の習った20年前は口から口、手から手への教え方でした。その方法だけですと、お教えするのが厳しくなってしまいます。より分かりやすく指導したいと考えていますので、2日ぐらい教本を何度も何冊も読みあさり、プリントを仕上げるのです。
杜若は四季咲きで、春、夏、秋、冬と葉っぱの数が変わります。
こちらが生徒さんの作品です。
二重いけに挑戦した生徒さんもいました。解説しましょう。
真、体、留の枝を選び、木の下の葉を取ります。そして、真をくの字になるようにためます。
ためながら入れているところです。
お生花は、竹二重切が水盤と違って、高さがあるので自分がいけやすいところに置いていけます。今回は、直接床に置いていけていきました。
6月に生花初心者の生徒さんが入られたので、その時の季節の花であった紫陽花のプリントと生花の基本のプリントを作成しましたので、ご紹介します。
こちらは、紫陽花のプリント。お花をいけるだけでなく、その季節のお花の知識もお伝えしています。
こちらが、生花の基本のプリント。生花とは、ただでも美しい花や木を人間の手を加える事により、切ってしまったりはするけれど、今ある状態よりも、もっと美しく見せるが生花なのです。それが、上のプリントの下の方に書いてあります。
手作りプリントは、たくさんあります。
皆さんが花を楽しめるように。
家で勉強できるように。
それが私atelier一紀のやり方です。