私の朝は、4時に始まります。女性の方ならよくわかると思うのですが、自分だけの時間というのは、なかなかとれません。なので、この4時から5時までが私の時間です。
ゆっくりコーヒー☕️を飲んだり、隠しておいた秘密の高級なお菓子を食べたり。たまったビデオを見たり、原稿を書いたり、SNSを投稿したりしています。時々、猫が邪魔をする以外は、静かな私だけの時間です。
今朝、この文章をまとめている時にふっと母の言葉を久しぶりに思い出すことができました。昔、母がお花の仕事を始める時に父に言った言葉です。
「手の指の数は、右手5本と左手5本。合わせて10本あります。4本は貴方と子供達のために、4本は家事のために、そして残りの2本を私にください」と。
昭和40年代前半の話です。その当時は、男は外で仕事をし、女は家にいて家庭を守る、という時代です。まだ女性が車の運転免許も持っていない時代でした。
母は、お花の仕事がしたかったので、父にお願いし、自宅のお稽古から始まったのでした。家にいてできる仕事です。いつも仕事をさせていただいている、という姿勢でした。
それがいつの日か、2本が4本に。4本が6本にと増えていったのですがね。笑
そして未就園児の私を連れて自動車教習所へ。エンストで昼寝していた私を何度も起こした事か。免許をとるまでは、私の手をひき、荷物を持ち、バスで出張稽古をしていたのです。免許を取ってどれだけ行動範囲が広がった事か。どこでもいける、世界が広がった、と嬉しそうに話していたのも懐かしい思い出です。
長々とお読みいただきありがとうございます。
次回は、華展の花をいけることについてお話ししたいと思います。